こんにちは! 香織です。
今回ご紹介したいのは、赤ちゃんにも使用できるアロマオイルです。
最近は、赤ちゃんの夜泣きに効くアロマオイルがネット通販で販売されるなど、赤ちゃんにもアロマテラピーを取り入れているお母さんたちが増えているようです。
しかし、使い方を一歩間違えると、赤ちゃんの健康に悪影響を及ぼしかねないのがアロマテラピー。そんなことにならないように、きちんとした知識をお伝えしたいと思います。
赤ちゃんと香りの関係
アロマテラピー検定を主催する日本アロマ環境協会では、赤ちゃん(3歳未満)がアロマオイルを使用する際は、芳香浴法以外は行わないように注意を促しています。小さな子どもは抵抗力が弱く、体重も少ないので、大人に比べ精油の影響を受けやすいといわれているためです。
また、生後すぐの赤ちゃんは目が見えにくく、嗅覚によって母乳を嗅ぎ分けて飲むと言われています。そのため、生後6か月位までは赤ちゃんの嗅覚は大人よりも発達しているそうです。人間の嗅覚は、危険から身を護るため、五感の中で唯一大脳辺縁系に直接信号を送ることができる器官です。赤ちゃんはまだ自分で身を守ることができないため、せめて嗅覚で危険を察知して、危ないものは口に入れないようにしているのでしょう。
よって、生後6か月位までの赤ちゃんへのアロマオイル使用は極力避けた方がいいというのが率直なところです。皆さんも、嫌いなニオイを嗅いで、気分が悪くなった経験があると思います。そして、ニオイに関しては人によって好みがあることも十分ご存知かと思います。嗅覚が優れている赤ちゃんにとって、日常生活で嗅ぐ香り以外のものを与えるというのは、マイナス面の方が高い可能性があるのです。
しかし、生後6か月を過ぎたあたりから、嗅覚は大人と同じレベルに調整されると言われています。その頃からは、安心して芳香浴を楽しむことができるでしょう。しかし、大人と同じ感覚での芳香浴はまだ心配な年ごろですので、赤ちゃんでも安心して使用できるアロマオイルと、おススメの芳香浴法をご紹介します!
赤ちゃんにも使用できるアロマオイル
ラベンダー
スポンサーリンクラベンダーは古くから虫よけや消毒用として活用されてきました。古代ローマの人々は浴槽に入れて、傷を洗うのに利用したそうです。また、皮膚に対して優れた修復作用を発揮するため、ヤケドの薬としても使われてきました。
そんなラベンダーから取れる精油(アロマオイル)は、アロマテラピーで最も幅広く愛されている万能精油のひとつです。柔らかいフローラルの香りで、飽きのこない香りです。優れた鎮静作用があり、ストレスで緊張した心と身体をリラックスさせてくれます。また、身体のリズムや自律神経のバランスを整えてくれるので、寝つきが悪いときや眠りが浅い時に用いると効果的です。刺激が少ない精油なので、芳香浴で赤ちゃんに用いるのに適しています。
夜泣き対策用アロマオイルとしてネット通販などで販売されているものは、ラベンダーを中心とした精油をブレンドしたものが多いようです。専門家がブレンドしているので、安心して使用できるでしょう。
ローマンカモミール
ローマンカモミールは、古代エジプトでは、熱病や神経に関わる病気の治療に用いられていました。また、髪を美しくすることから、シャンプーの原料として長い間愛されてきました。
そんなローマンカモミールから抽出される精油はリンゴに似たフルーティーな柔らかい香りです。抗炎症成分であるアズレンが含まれているため、現在もヨーロッパでは民間治療薬として人気だそうです。また、鎮静作用があるので、心を穏やかにしてストレスや緊張を和らげてくれます。刺激が少ない精油なので、芳香浴で赤ちゃんに用いるのに適しています。
沢山の花からわずかな量しかとれない貴重な精油なので、ラベンダーよりも値段が高くなっています。
赤ちゃんにおススメな芳香浴法
赤ちゃんへの芳香浴は、マグカップやアロマランプを使用する方法がおススメです。時間・アロマオイルの量とも多くても大人の2分の1程度までを限度とし、十分注意を払いながら行いましょう。
特にマグカップを使用した芳香浴法は、ほのかに香る程度の優しい広がり方で、なによりも手軽にできるのでイチオシです。手順としては、熱いお湯を入れたマグカップに1滴アロマオイルをたらすだけ。ほのかな香りが部屋中に広がります。マグカップは、必ず赤ちゃんの手の届かないところに置きましょうね。
ちなみに、芳香浴法で代表的なアロマディフューザーは、振動によって香りを拡散させるものもあり、アロマオイルが揮発せずに床や肌に付着する可能性があるので、赤ちゃんがいる部屋での使用はあまりお勧めできません。
まとめ
赤ちゃんと香りの関係を紐解いてみると、もともとそれらは深い関係にあることがよく分かりますね。話は飛びますが、柔軟剤も、今は香り成分が多く含まれているので、選ぶのにとても苦労しているお母さん方が多いですよね。大人でも、強烈な香りの柔軟剤で気分が悪くなる方は多いと聞きます。以前、八丈島の自然満喫トレッキングに参加した際、原生林の中で深呼吸したら、風上にいたガイドさんのTシャツから醸し出される強烈な柔軟剤の香りしか感じられなかったのは本当に残念な経験でした…(涙)
しかし、香りに繊細な赤ちゃんへのアロマテラピーも、正しい知識を持っていれば安心して行うことができますので、用法用量を守って上手に活用してみてくださいね!
【注意事項】
精油は赤ちゃんの手の届かないところに必ず保管してください。
万が一赤ちゃんが飲んでしまった場合は、大量の水で口の中をすすぎ、無理に吐かせず、速やかに医療機関を受診してください。
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【注意事項】 ※アロマオイルを購入するときは「精油」(純粋に天然のものから精製されたオイル)と書いてあるものを選びましょう。化学物質で香りをブレンドされた天然由来でないものもアロマオイルとして販売されている場合があるので注意しましょう。 ※アロマオイルは成分が大変濃縮されたオイルです。肌に塗ったりする際は、必ず薄めて使用しましょう。 ※お年寄りや既往症がある方は、敏感な体質の方は、香りに反応しやすいこともあるので十分注意して使用しましょう。また、妊婦、3歳未満の乳幼児にはアロマオイルの使用は控えましょう。 ※レモン、グレープルーツなどのアロマオイルには、光毒性があり、皮膚に塗布した状態で日光などの強い紫外線と反応することによって、皮膚に炎症をおこすこともあるので、十分ご注意ください。 |