こんにちは! 香織です。今回ご紹介したいのはミルラ精油の効能です。
ミルラは没香(もっこう)とも呼ばれ、キリスト誕生の際、東方三賢人がフランキンセンス(乳香)・黄金ともに贈り物としたことで有名です。フランキンセンスよりもさらに複雑な樹脂の香りで、なかなか奥深い精油です。
それでは、ミルラの効能について見ていきましょう♪
ミルラ基本データ
植物名 | モツヤクノキ、モツヤクジュ |
別名 | モツヤク(没薬)、マー |
学名 | Commiphora myrrha
Commiphara molmol Commiphora adyssinica |
科名 | カンラン科 |
種類 | 低木 |
おもな産地 | ソマリア、エチオピア |
抽出部位 | 樹脂 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
成分の一例 | フラノオウデスマ-1-3-ジエン、クルゼノン、リンデステレン |
ノート | ベース |
相性の良い精油 | フローラル系(ローズ、イランイラン)
ウッディ系(シダーウッド、パイン) |
価格 | 5mlで1,500~1,800円 |
ミルラには殺菌・防腐・乾燥作用があり、古代エジプトでは、ミイラの製造に使用。そのため、ミイラの語源は、ミルラであると言われています。
現在は、ミルラの抗炎症作用を利用し、歯磨きやうがい薬に入れて、歯肉炎や口内炎の予防改善など口腔ケアに用いられることもあるようです。
抽出方法は、水蒸気蒸留法が一般的ですが、溶剤抽出法(石油エーテルなどで芳香成分を溶かし出し抽出する方法)で抽出したミルラ精油も流通しています。
注意事項: 妊娠中の使用は避けましょう。
効能
○こころへ
神経を落ち着かせ、集中力が高まります。
スポンサーリンク気分が落ち込んだ時に使うと、気持ちが高まり、エネルギーがよみがえります。
○からだへ
主要成分のフラノオウデスマ-1-3-ジエンには、優れた鎮痛、抗炎症、免疫力強化作用があります。特に口腔内の不調に有効で、歯肉炎、歯周病、口臭予防に役立ちます。
また、呼吸器系の不調にも有効で、気管支炎や風邪の症状を緩和してくれます。
○肌へ
収れん作用があるため、肌の調子をととのえ、老化防止に効果が期待できます。
また、抗菌作用が高いため、水虫などの改善にも有効です。
おススメの使用方法
風邪をひいたと思ったらミルラの芳香浴を!
風邪のひきはじめに、抗菌効果が高いミルラとフランキンセンスで風邪を撃退しましょう。
アロマランプまたはアロマディフューザーにミルラとフランキンセンス精油を各1滴ずつたらします。スイッチを入れ、部屋に香りを拡散させ、深呼吸を繰り返しましょう。風邪の初期症状である鼻水やのどの痛みを緩和する効果が期待できます。この場合、成分が直接拡散するアロマディフューザーの使用がオススメです。
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手荒れにミルラクリーム
ミルラには収れん作用と抗炎症作用があるので、ミルラクリームは手荒れに有効です。
ミツロウ3gにスイートアーモンドオイル15mlを加え、湯煎で溶かします。完全に溶けたら、クリーム用容器に移します。竹串でかき混ぜ、だんだんまわりが白くなってきたら、ミルラ精油4滴を加え、さらにかき混ぜます。固くなってきたら、そのまま置いておき、しっかりと固まったら出来上がりです。2~3ヶ月で使い切りましょう。
まとめ
かつて、ミルラはフランキンセンス(乳香)と同様、宝石と同じ価値がありました。効能を見ると、口腔ケアから呼吸器系トラブルの解消、手荒れまで、多岐にわたり、万能薬的な力を持っています。
しかし、現在は、初級者向け精油として頻繁にアロマテラピーで扱われているフランキンセンスと比べると、ミルラの香りは内に籠った感じでパンチがなく、精油としては中級者向けで地味目の存在になっています。私も、フランキンセンス精油は手元にあるのですが、ミルラはアロマショップで香りを試すくらいでした。
そんなミルラですが、歴史ある優れた効能があることがよくわかったので、日常のアロマ生活に取り入れ、ミイラやキリストの誕生の場面に思いを馳せながら、少し格調高いイメージで使用してみると豊かな気持ちになるかもしれません(^▽^)/
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【注意事項】 ※アロマオイルを購入するときは「精油」(純粋に天然のものから精製されたオイル)と書いてあるものを選びましょう。化学物質で香りをブレンドされた天然由来でないものもアロマオイルとして販売されている場合があるので注意しましょう。 ※アロマオイルは成分が大変濃縮されたオイルです。肌に塗ったりする際は、必ず薄めて使用しましょう。 ※お年寄りや既往症がある方は、敏感な体質の方は、香りに反応しやすいこともあるので十分注意して使用しましょう。また、妊婦、3歳未満の乳幼児にはアロマオイルの使用は控えましょう。 ※レモン、グレープルーツなどのアロマオイルには、光毒性があり、皮膚に塗布した状態で日光などの強い紫外線と反応することによって、皮膚に炎症をおこすこともあるので、十分ご注意ください。 |